20180326初めてのデジタルモード交信(FT8)

変更申請がやっと終了したため、さっそくFT8で交信してみました。これまで受信はやっていましたが、いざ出力となるとまたちょっと戸惑う部分もありました。

特に7MHzは普段SSBモードでの交信はLSBという電波の波形の下半分を使うような仕組みですが、デジタルモードはUSBという上半分を使うモードなので、無線機の設定そのものを変えなければいけないなど調整が必要でした。

また、これまで受信ではサウンドの入出力機能(特にマイク側の入力機能)の関係で、いつもTurbo HAMLOGを使っているMacBookAirが使えてませんでしたが、USBで接続するオーディオインターフェイスを使えばMac(仮想マシンでWindows10が稼働)でも使えそうだったので購入。Twitterでフォロワーさんに聞いてみたところ、もっと安いのでも大丈夫という事でしたが、既に注文後でそれほど高級機ではないのでまずはこれで試しにやってみます。

MacBookAir
これまで無線運用で使用してきたMacBookAirにUSBオーディオインターフェイスを接続(右上)。

ソフトのWSJT-XのAudio設定から接続する機器を選択すると使えるようになり、これでパソコンをわける事なく使用する事が可能になりました。

また、WSJT-Xを使って交信したログをTurbo HAMLOGに連携するフリーソフトとして「JT_Linker」があり、こちらにもお世話になることにしました。

7MHz帯でFT8デビュー
最初からDX狙いですが、まずはお近くから。

そんな調整も終えて、やっと電波を出せました。最初はお近くからということで、隣の韓国との交信が成功しました。

使用リグ YAESU FT-891M
使用電波 SSB 7MHz 10W(FT8)
空中線 YAESU ATAS-25
No 相手局
QTH
相手
dB
自局
dB
4841 Republic of Korea +07 -18
4842 Republic of Korea -10 -24
4843 Philippines -07 -19

20180321デジタルモード受信

変更申請がまだ審査終了とならないため交信は出来ませんが、機器やモードに慣れるために受信をしてみました。

自宅がアパマンなため大きなアンテナは元々設置出来ません。今後もHF帯で交信する場合はYAESU ATAS-25がメインになる予定です。

ATAS-25
FT-817ND購入時に一緒に購入したATAS-25。三脚に取り付けて稼働する時のみベランダに出します。

デジタルモードは使用するソフトウェア側に「Network Services:Enable PSK Reporter Spotting」という設定項目があります。この「PSK Reporter」はデジタルモードを使用している人の殆どが利用しているのではないかと思われるほど浸透しているようで、私は最初、このインターネットを介した画面とデジタルモードでの無線機同士の直接交信の仕組みが混ざってしまい混乱してしまいました。

そのため自分の頭の整理のため、こんなイメージ図を「いらすとや」さんのイラストをお借りして作ってみました。

pskreporterイメージ
インターネットを使って交信するのではなく、無線交信の状態をインターネット上で共有する仕組み。

受信だけでも状況はソフトウェアからインターネット上に随時アップされるため、自分のコールサインを指定して受信状況をインターネットから閲覧することが出来ます。

国内受信模様
国内はほぼ全エリア、満遍なく受信可能なようです。
海外からの受信模様
ベランダからちょっとだけ出したアンテナでも海外から受信がかなり出来ます。

受信だけではありましたが、多く海外からも電波を受け次々とパソコンの画面にデコード(信号翻訳)されて表示されるのは楽しいものです。

受信したエンティティ
二晩かけてパソコンと無線機で受信した国(エンティティ)のリスト。

20180320デジタルモード準備

先日、デジタルモードの申請を行い、1ヶ月近く経つのでそろそろ審査終了と思い準備を始めました。とは言ってもまだ送信は出来ないため、リグ(無線機)の設定やパソコンへのソフトインストール、パソコンと無線機との接続準備です。

自分はデジタルモードのうち「FT8」というモードでの交信をメインに狙います。このモードは昨年7月にそれまでの「JT65」や「JT9」の改良版として出たモードで最近はJT65に変わり主流となっているとのこと。最大の特徴は「JT65」や「JT9」は1分おきに送・受信を繰り返すため1交信5分以上かかっていたのに対し、「FT8」は15秒おきに送・受信を繰り返す仕組みとなっており、そのため1回の交信が1分以内に終了する点です。

デジタルモードはリグ(無線機)とパソコンを用いて通信を行いますので、対応したパソコンのソフトが必要です。ソフトは
・WSJT-X:https://physics.princeton.edu/pulsar/k1jt/wsjtx.html
・JTDX:http://jtdx.tech/en/
が主流のようで、私はTwitterフォロワーさんの間でよく使われていたWSJT-Xを選択してインストールしました。JTモードやFT8の生みの親であるJoseph Taylor博士が開発しているソフトという事もあり、今後のバージョンアップもいち早く対応されそうなのも選んだポイントです。

無線関係はWindows系アプリが多いもののメインで使用しているパソコンがMacのため、これまでは仮想マシンを介して動かしていました。しかし、今回はハード的な部分でサウンドの入出力機能がない点が引っかかり、Windowsマシンにインストールしてのスタートとなりました。

リグ(無線機)はYAESU FT-891Mをメインに使用する予定です。デジタルモードは出力を抑えて5〜10W程度という風潮でしたが、FT8はJT系に比べて信号を解読する限界値が低いらしく(JT9:-27dB、JT65:-25dBに対してFT8:-20dB)、出力を上げる傾向にあるとの事。そのため、申請していた2機種(FT-817ND、FT-891M)のうち50Wまで出力可能なFT-891Mをメイン機として考えています。また、FT-891Mはコンパクトながら「高精度TCXO搭載による優れた周波数安定」も魅力で、長時間使用してもデュアルファンによる安定出力も魅力です。

FT-891Mをメイン機に
コンパクトながら長時間使用しても安定性が高いFT-891Mをメイン機にします。

FT-891Mは日本国内ではそれほど人気の機種でないため、持っている局をあまり見かけないので情報が少ないのが難点です。特に、USB端子が付いているのでUSBケーブル1本でサウンドまで全て賄える他の機種(例:ICOM IC-7300など)と同じと間違いやすいのですが、よくよく取扱説明書を見るとUSBケーブルではパソコンから無線機のコントロール(CAT)は可能なものの、サウンドは別にLINE入・出力のケーブルを用意する必要があります(詳しくは取扱説明書詳細編69P参照)。

そのため、サウンド用にLINE入・出力ケーブルを探して、国外(ebay)からケーブルを入手しました。国内で人気のないFT-891ですが、海外には比較的オプション品が多くあり海外では人気なのかもしれません。

パソコンと無線機の接続は既存のプリンタケーブルで代用し、念のためフェライトコアを挟み込みました。

DEVICE_MANAGER
仮想COMポートドライバをインストールすると2つのCOMポート が出来ます。

パソコンにはあらかじめFT-891M接続用に仮想COMポートドライバーをインストール。Windowsのデバイスマネージャで確認すると2つCOMポートがあるため、そのうち「Enhanced COM Port」(このパソコンではCOM3になりましたが、COM番号はインストールするパソコンにより変化しますので注意が必要です)を介して無線機と接続することになります。

WSJT-X_RIG
無線機側の設定値と合わせながらWSJT-Xを設定します。FT-891Mはこれで繋がりました。
WSJT-X受信状況
パソコンと無線機をUSBケーブルとオーディオケーブルで接続して、WSJT-Xで受信した状況です。

また、デジタルモードを始める際にセットするポイントでOSの時刻合わせがあります。パソコンの時刻を UTC に対して 1 秒以内の誤差で合わせるようにしないと、うまくデコード(音声信号を変換して文字としてパソコン画面に表示)されないようです。自分は「iネッツ時計」というフリーソフトをダウンロードしてインストールし、30分毎に自動で時刻同期を行うように組み込んでみました。

iネッツ時計
iネッツ時計を使用して時刻同期しています。Windows10でも今のところ問題なく稼働中です。

20180302デジタルモードの申請

アマチュア無線では「デジタルモード」といって、パソコンを使用して耳では聞き取れないような微弱な信号を解析し、人に見える形で画面に文字で出力。人はそれに対して交信内容をパソコンから文字で入力し、それをまたパソコンが変換して無線機を介して送信する仕組みがあります。これらのモード(通信方法)もかなりの種類が存在し、代表的なものにJT65、JT9、FT8などがあります。

詳しくはまだやってみていない(受信は出来ましたが)のでなんとも分からないのですが、やるためには無線局免許の変更申請が必要なため、今回実施してみました。

デジタルモードの申請に当たっては初心者のため、Twitterのフォロワーさんからも色々アドバイス頂戴しました。DMで系統図もお送りくださったフォロワーさんもおり感謝申し上げます。

今回、申請時の具体的な手の動かし方については Twitterの相互フォロワーでもあるJH8JNFさんのサイトにその方法が詳しく掲載されており、大変参考にさせて頂きました。ありがとうございました。

その他、情報が掲載されているサイトなどを見ると「付属装置をつけることで技術適合が外れる」という記載が共通して多くありました。そのため、申請時に用意した添付資料は、

1.無線機本体の系統図
2.本体と付属装置接続の系統図
3.付属装置諸元表

の3つです。

無線機本体の系統図
1.無線機本体の系統図
本体と付属装置接続の系統図
2.本体と付属装置接続の系統図
付属装置諸元表
3.付属装置諸元表

このうち「1.無線機本体の系統図」はリグの説明書記載の系統図を画像コピーして貼り付けたものとなります。

申請は電子申請を使用。その中の「16 工事設計書」では「技術基準適合証明設備の使用」にはチェックを入れずに工事設計編集に進み、

工事設計書画面
工事設計書画面の技適設備の使用欄にはチェックせず編集に進みました。

装置の区別、発射可能な電波の型式及び周波数の範囲、変調方式 、終段管 、定格出力 と入力し、最後の添付書類に「無線機本体の系統図」を添付しました。

発射可能な電波の型式及び周波数の範囲
「装置の区別」、「発射可能な電波の型式及び周波数の範囲」を入力。
変調方式
「変調方式」を電波型式毎に沿って入力。自分はここでは無線機本体側の変調のみ記載しました。
終段管
「終段管」の入力。ここは当該無線機の取扱説明書に沿って記入。
定格出力
「定格出力」の入力。ここも当該無線機の取扱説明書に沿って記入。
工事設計情報入力画面の添付書類
添付書類に前述の「1.無線機本体の系統図」を添付しました。

 

ここでこの「無線機本体の系統図」が要るのか?ですが、この画面から添付書類を開くと書類種別に「送信機系統図」があります。

書類種別に「送信機系統図」
ここでの書類種別に「送信機系統図」があり、そのためここに送信機個別の系統図を添付。

ここに添付すべきものが「無線機本体の系統図」なのか「本体と付属装置接続の系統図」なのかで判断が分かれるのではないかと思います。自分はこの画面では「無線機本体の系統図」と判断し、リグの説明書記載の系統図を画像コピーして貼り付けたものを添付しました。

その後、元の画面に戻り全体の添付書類に前述の「2.本体と付属装置接続の系統図」と「3.付属装置諸元表」を添付しました。

全体画面の添付書類
添付書類に「2.本体と付属装置接続の系統図」と「3.付属装置諸元表」を添付。

なお、これで良かったのかどうかは現時点(2018年3月2日時点)でまだ審査が終わってないのでなんとも言えません。また結果はアップしたいと思います。

なお、3/2に関東総合通信局では「JT65等運用のための適合表示無線設備への付属装置追加手続の簡素化」が周知されましたたので、手続きがまた変更になっていると思います。

【追記】
その後修正指示はなく、この状態で審査終了となりました。審査には約1ヶ月を要しましたので、申請される方は余裕を持たれて変更申請されるとよいと思います。